患者番号23795、34歳の男性です。
平成21年4月より残尿感が出現、9月よりソ径部痛が出現、10月よりおしりの痛みとしびれ、太もものしびれが出現しました。その間、地元の泌尿器科や大学病院を受診し、「クラミジア性尿道炎」、「気にし過ぎ、薬を飲まなくてもよいし、もう来る必要もない」、「非細菌性慢性前立腺炎」などの判断で、抗生剤、セルニルトン、エビプロスタット
を処方されましたが改善しないので、高橋クリニックを平成21年10月に受診しました。
超音波エコー検査では、膀胱出口の硬化像と膀胱三角部と膀胱括約筋の肥厚を確認できました。
尿流量測定検査(ウロフロメトリー)では、14ml/秒でリミッターがかかったような排尿曲線を示しています。自尿は195mlでしたが、残尿は98mlと大量です。
α-ブロッカーの治療によるり、おしりの痛みは6割減になり、そのまま内服のみで治療を続けました。
半年経過した後の超音波エコー検査の所見です。
初診時に比較して膀胱出口の硬化像は軽快しています。また、膀胱三角部と膀胱括約筋の厚さも薄くなっています。
主要下部尿路症スコアも5点から1点に、QOLも4点から2点に軽減しました。